・・クスコ最後の夜。
クスコで塩飽くんと食い倒れツアーをしたあと、帰り際にスーパーによりました。
夕飯の調達です。
『しおちゃん、今日の夕飯は俺が作るよ』
旅の相棒にこんな事を申し出てみました。
でも、自分でもこんなことを言ったのが不思議なのです。
僕は料理するのはまあまあ好きです。
ただ、人に食べさせるような腕前ではないので、人になにか作ったことはほとんどありません。
過去にはホワイトデーに手作りアイスを彼女にあげたことはあります。
失敗してただの甘い氷になりました。
また別の彼女にもケーキを焼いたことがあります。
確かホワイトデーでした。
カッチカチのパンみたいなのになりました。
つまり僕の腕前なんてその程度。
大したことがないのです。
ただひとつの自慢といえば、中学生のときに友達に『焼き肉チャーハン肉抜き(焼き肉のタレのみ)』を作って大絶賛されたことくらいでしょうか。
そんな僕が作る夕飯です・・・
何にしようかな、とスーパーを歩き回り、野菜炒めとそうめんにすることにしました。
ふと、先日麺つゆをもらったことを思い出したのです。
でもそうめんはないので、ほっそいパスタで代用することにしました。

宿に戻り早速クッキング。

とりあえず、手際はいいと思います。
材料のカット、調理、洗い物を同時進行でやります、しかもビール飲みながらです。
要領がいい男だと自負しております。

ちゃちゃっと作ったご飯でしたが、お味の方は・・・

すこぶる微妙でしたwwww
なんでこんなに長時間パスタ茹でたんだよ!ww
フニャフニャじゃねえか。
麺つゆも全然足りねえじゃねえか!
責任者出てこい!
あ、俺かσ(゚∀゚ )テヘペロって感じでした。
お腹もいっぱいになったところで、ワインとよくわからないお酒を飲み始めました。
だんだん彼も酔っ払ってきてこんなんでした。

こんなんでした。

イケメンです。

夜もふけた頃、僕らはこんな話をし始めた。
将来何がやりたいか・・・
彼は、ちょっと特殊な経歴の持ち主で、英語とスペイン語が話せる。
そして世界何十ヶ国と旅をした経験と、ずば抜けた行動力や発想力を武器にきっと社会に出てどんな仕事をしても活躍するんだろうなぁと僕は思った。
そんな彼のやりたいこと。
それは愛媛のとある島で起業し、町おこしというか地域活性化の手助けをしたいらしい。
世界を股にかけるような男がなぜそんな田舎の島で・・・とも思いましたが、聞けばバアちゃんの地元なんだとか。
まだまだ不透明でぼんやりしてる彼の夢だったが、きっとなんか面白いことをやるんだろうなぁなんて聞いてて楽しかった。
僕より若い、まだ学生の彼が大手企業に就職するというチャンスを捨てて、島で起業するなんてバカげてると思う人もいるかもしれない。
もしかしたら『お前には無理だ』と笑い飛ばされるかもしれない。
だけど、負けてくれるな。
僕は真剣に、大真面目に応援したいと思っています。
どんなことであれ、やりたいと思ったことはやるべき事なんだと思うし、やらずに後悔するくらいならやって大失敗して泣いたほうがまだ良いと思うから。
逆に、やりたいと思って口にしたことを、人に認めて貰えた時ってすごく心の支えになります。
そういう人が周りに一人でもいるだけできっと全然違う。
そういう心の支えも、成功させるためのカギなんだと思います。
今から10年前の6月14日。
17歳の誕生日。
その日僕はとある店で友達に祝ってもらっていた。
その時偶然同じ店に居合わせた地元のセンパイにこんなことを言われた。
『卒業したら美容師になるんだって?美容師なんか給料も安いし、時間も長いって聞くしやめたほうがいい。お前どーせセンパイ殴ったりしてクビになるだろ(笑)』
なんかそんなこと言われて気分悪かった。
その時だけでなく、何人もの人に反対された。
お前には無理だと言われた。
なんだかそれをきっかけに少し悩むようになったりして。
美容師やったこともないお前らに何がわかる・・・と逆にやる気が出ましたが、その人たちのおかげで不安な気持ちもたくさんうまれてきてしまいました。
本当に自分にできるのか?とやってもないのに自問自答を繰り返し、めんどくさくなって違うことを考えてもふと寝る前になんとなく不安になってみたりして。
今思うと無駄な時間だったようにも思うけど、そんな悩んだ時間があったから今があるのかなとも思う。
基本的に、人は自分の経験したこと無いことでも、さも自分がやったかのように話してくる。
これは危ない!(らしい)とか、これは厳しい!(多分)とか。
自分が何しようともその人には関係ないはずなのに、とにかく否定してくる人っていますよね。
悪気があるわけではないと思うけど、その人達は自分の先入観でものを言うからタチが悪い。
結局そういうふうに止められたことで辞めてしまうくらいの夢だったのであればその程度だったのかもしれない。
でも、そう言われることできっとどんなに強い人でも【不安】というものは少しは生まれてくるはず。
無理だ、危ない。なんてその人の為だなんて言ってみたとしても、ネガティブなことしか生まないのかなぁなんて思う。
そんな時に心の支えになったのが、応援してくれる人たちだった。
僕の親は美容師になりたいといっても何も言わずに応援してくれた。
そんな人たちの存在もまた大きくて、否定するような人たちのおかげで不安だった気持ちも救われたような気がした。
そもそも、人それぞれ価値観はちがうわけだから、否定する人がいたとしてもきっとそれは当たり前の事なのかもしれない。
だから結局は自分で選択することが全て正しいのだと思う。
間違えたとしても、自分が決めたことだったら納得もいくし。
それでも、否定されまくったりしたら正しい選択もできなくなるかもしれない。
大事のは気にしすぎないこと。
やりたい事はやるべき。
人に流されやすいとか、人の顔色を気にしすぎる、とかこういうのは一般的な日本人の気質なのかもしれないが、人と歩幅を合わせることばかり気にして生きてたら多分何もできない。
何もチャレンジ出来ないし、チャレンジしないということは、出会いも、成功の可能性もすべて運任せってことになる。
自分で行動したら、いくらでも出会いや、成功の可能性は引き寄せることができるはず。
果報は寝て待て。は、やった人が言えることで、何もしてない人には何もおこらないと思う。
人生なんて大小様々な選択の連続なんだろうけど、もし失敗しても、それは失敗なんかじゃない。
遠回りなんかじゃない。
近道なんてない。
新しいことを始めるのに遅すぎることなんかない。
新しいことを始めるのに十分な理由なんていらない。
理由なんてあとからついてくる。
やったら後悔するなんてことはない。
やらないほうがきっと後悔する。
僕はそんなふうに思ってるので、信念持ってやりたい事を話してくれる人には素直に応援の言葉を言います。
過去に自分が悩んだ時に支えになった協力者のように僕もなりたい。
塩飽くんのことにしろ、なんにしろすべては未知数。
何がどう転ぶかなんて僕にはわからないし、本人さえわからないと思う。
というか誰もわからないんだから思いっきりやるだけやってみたらいいと思う。
と、10年前の今日のことをふと事を思い出したので書いてみました。
そう、つまり・・・
経験者でもないのに真面目に夢を追ってる人をなんの気無しに否定する人に言いたい。
人の夢を笑ってくれるな
バカにしてくれるな
そのさらっと発してしまった言葉の行き着く先には何があるんだろう。
その人のことを思うのであれば、応援してあげるべき。
ってことかなと。
そう思ってます。
じゃ今日はこれで終わります。
誕生日・・・何しよう。(笑)
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