日本帰国後初、美容室に行ってきました。
タイ、イギリス、ドイツ、ギリシャ、モロッコ、チリ、エクアドル、カナダと世界各国の美容室を転々とした僕はついに日本の美容室に戻ってきました。
そうなんですね。
美容室です、美容室。
青山の。
さかのぼること2ヶ月前。
カナダのトロントで切ってもらった僕の髪はボサボサのモサモサになっていた。
帰国後に切ろう切ろうと思っていても12月はやっぱり忙しくてなかなか行けずにそのまま年を越してしまった。
お正月に地元ではちょいと名のしれた美容室に行ってみようと思い行ってみると休み。
なんだよ休んでんじゃねーよ、とお正月で自分も休んでることは棚にあげて切れなかったことに不満爆発させていました。
ところで、僕のくだらないポリシーの一つに「自分ではカットしない」というものがある。
というのも、高校時代ほぼほぼ自分で切っていて、たぶん一生分自分の髪を切ったであろうという事と、一年半前にタイで自分で切ってみて、やっぱり自分じゃ難しいことに気づいたからである。
(ボサボサや)
「げ、限界だあ!!」
6日の昼。
そう叫んだかどうかは覚えてないが、もう気分的には今すぐ切りたい!いま!誰でもいいから!
そんなあれになってしまった。
「今日、いやもうこれからすぐに行こう。」
とりあえずツイッターでつぶやいてみた。
高円寺からほど近い吉祥寺。
あの辺だと一番のおしゃれスポットだと思われるため、吉祥寺でゲリラお客様になろうと決意。
ひとまずグーグルで【吉祥寺 人気 美容室】と検索。
ズラッと出てきてすぐバツボタンを押してしまった。
クラスの生徒全員が手をあげて質問に答えるかのような、誰を選んでいいのやらという感覚に陥ってしまったからだ。
「本当は切ってもらいたい人がいるんだけどなぁ」
僕の心の中はそんな感じだった。
だが、その方はメンズは基本お断りしているという有名美容師。
プールマガジンなどでお世話になっているairの木村直人さんだ。
僕はメイクしても汚いオカマにしかならないし、たぶんどう頑張ってもレディースっぽくないので、普通に諦め。
サラッとさり気なくツイート。
「見てるわけ無いだろww」
と内心そんな感じでつぶやいた後、トイレに行き戻ってくるとなんか返信が・・・。
「いっすよー」
ご本人からwww
なんということ・・・
というわけで行くことが決定。
大丈夫か俺(笑)
営業を早めに終え、そそくさと吉祥寺から井の頭線に乗り渋谷駅に降り立った。
さりげに帰国後初渋谷だった。
若干ヒカリエの中をさ迷い、やっと外に出て青山通りを突き進むとすぐつくはず・・・だった。
あれ、宮益坂ってこんなに長かったっけ・・・
あれ青学ってあんなに遠くにあったっけ・・・
早めにつく予定が予測を誤りまさかの5分遅刻で到着。
す、すいませんでした。
綺麗な店内に普通に緊張感が増す。
というか遅刻をかました事により、一層心臓がドキドキしてきた。
大丈夫か俺。
席に通されると木村さん登場。
「こ、こんちはっす!」
と名刺を渡すと
「そんな日本ぽいことするんだw」
と、笑われてしまいました。
ブログで見る人と会うのって本当に変な感じがする。
・・・と最近ブログ見てお店来てくれた方々に言われるんだけど、その意味がわかった。
なんか、知らん人なのか知ってる人なのかわからなくなる感覚。
イメージ通りの人のようなイメージと違う人のような変な感覚。
カウンセリングが始まり一言「あ、アシメで」
アシメ(カッコよく、小顔に見え、女子が振り返るような)スタイルをお願いしますという意味で言いました。
(ってか写真が横。)
アシスタント2年目の女の子にニャンプーしてもらい、席に戻ろうとした時に思い出した。
ビフォー撮ってねえ・・・(´∀`)
ってことで濡れてるけどカットする前はこんな感じ。
ちょいボサボです。
バサッバサッと軽快にカットしていく木村さん。
なんかもっと違う事を話せばよかったなーと今になって後悔してるくらい、結構当たり障りないことばっか話してたような気がする。
ただ、やっぱりスゴイ人オーラみたいなのはあったし、ちょろちょろっと話に入ってくる”実績”みたいなところを聞くとすごいなーと思ったり。
またはなるほどなーと、それだけで勉強になったように思う。
基本的に木村さんは紹介、友達など以外で男性客はとってないそうだ。
それもポリシーあっての事のようだった。
僕はプールマガジンのアレで友達枠に少しだけ入れてもらえたようだった。
友達なんて恐れ多いですが(笑)
※タイトルに60分と書きましたが、木村さんは20分に1人お客様をこなすというカリスマなので60分も切ってるわけじゃないんですが、一応来店から帰るまでなんだかんだそのくらいいたのでそうしました。
カットされながらもどうなるのかなーって考えてた。
どんな風になっても良かったし、お任せでと言うんだけど、僕は仕上がりをなんとなく予想するんですよね、いつも。
ダダッとカットが終わり見てみると、思ったより左サイドは短く、さらにトガッた感じのアシメになったように思う。
スタイリングが楽しみだ。
またアシスタントちゃんが洗ってくれた。
愛知県出身らしい。
そしてスタイリング・・・
おお!な、なんか風が吹き抜けるような感じ!
そ、そうか!!
店名のairとはこういう事だったのか!!
すごいですね。
今日一ビックリしたのはスタイリング技術でした。
ただのツンツンアシメとかではなく、このair感。
圧倒的air感。
僕には自分でできない感じだったけど、明日から練習してみよ。
最後、レジらへんまでお見送りしてくれて、なんだかいろいろと話し込んでてお金払い忘れそうになりました。
というか忘れてて「ありがとうございましたー」って一旦帰りかけて思い出して引き返しました。
レセプションのお姉さんもなんか言ってくださいよw
帰る頃には少し緊張も解けた・・・かもしれないけど、やっぱりずっと緊張してた。
なんかほっぺとかひたすら赤くて恥ずかしかった。
いやーでもいいサロンだった。
有名店なんだけど、僕のような一般人も気軽に行けそうな感じだった。
ところでLOVESTとはどういう意味なんだろう?
英語のLOVEにESTは付かないから造語だとは思うけど、たぶん「うち、むっちゃ好きやねん」って意味なんだろうな。
今度聞いてみよう。
木村さん本当にありがとうございました!
(顔がブサイクすぎて泣けるが、これしかないためアップ・・・)
(ってかなんでこんな顔丸くうつってんだ・・・貴重な一枚がw)
いやー楽しい一時だった。
なんだか足取りが軽い帰り道。
「自分も、カットしに来てくれてる人々をこんな気分にできてんのかなー?」
とか思い、地道に頑張っていこうと改めて思うことができました。
明日からまたみんなのお越しを待ってるねー。
がんばろ。
[…] https://junkuwabara.com/?p=4104 このエピソードの木村さん、粋でカッコいいじゃん! […]