リーダーが脇役になればみんなが輝く。130人の美容師グループの代表として思うこと。

僕は大人数が嫌い。

突然何を言ってるんだと思うかもしれないけど…(笑)

たくさん人がいるパーティなんかに行くと、我こそは!って感じでいけなくなってしまい、だいたい端っこの方にいたりする。

少人数の中でしか自分を発揮できず、そもそも協調性が欠如してる人間だから『みんなでなんかしよう!』みたいな会に参加するのも苦手。

団体行動が苦手だから誰かと行く旅も苦手で、誰にも何も言われず好き勝手やれる一人旅が好きだし、ランチだって映画だって一人の方が好き。

知らない人だらけの大きな飲み会とか誘われると何かと理由をつけて断ったりすることもある。

そんな僕だけど、約130人が所属するコミュニティの代表をやっている。

誰かに言われたわけじゃなくて、やりたくて始めたとある美容師コミュニティが気づいたら100人を超えてとても大きなものになっていた。

リーダーという言葉は自分のキャラとはかけ離れていると思いつつ、その中では一応リーダーという位置づけになるのかもしれない。

正直違和感しかない。

だけど一応そんな立ち位置に立ってみて思うこともあるから、何かの参考になるかはわからないけどなんとなく書いてみようと思う。

一大イベントをやってみて思ったこと

昨日はそのコミュニティの1周年パーティだった。

サロカリ1周年パーティ

サロカリの1周年パーティ

北は北海道、西は広島、全国各地から美容師が集まってきた。

当初はサロンの貸し借りを目的としたコミュニティということでつくったんだけど、1年間やっている間にメンバー同士の交流が盛んになって、それぞれの繋がりが強くなった。

それは良い意味で僕の期待を裏切るもので、それは昨日一日を見ていても強く感じることだった。

普段は全然違う街で、サロンで働いている一人ひとりがこうして顔を合わせて乾杯をする。

一昔前なら絶対にありえなかったことが起こってる。

『ひさしぶり!!』

大阪の美容師と札幌の美容師がそんな声を掛け合う事なんて普通あるんだろうか。

なんとなく改めて『すごいな』と思ってしまった。

全国から60人以上が集まったこの日、景品付きのゲームみたいなのもやってみた。

あえてチーム分けをしてのワインディングリレー。

つまりパーマを巻くリレーのタイムアタック。

大人のワインディングリレー

大人のワインディングリレー

景品はシャンプーやスタイリング剤。

4位はアンパンマンカレーにした。

これがめちゃくちゃ盛り上がった。

いい歳した大人たちが手をプルプルさせながら巻いたり、本気で応援したり。

ワインディングリレー

1位チーム ハーレム

ワインディングリレー

2位 チーム濃い目

ワインディングリレー

3位 チーム田舎っぺ

ワインディングリレー

4位 チーム漢

大人のワインディングリレーはめちゃくちゃ楽しいということと、酔ってワインディングをやると専門学生もビックリな仕上がりになるということがわかった。

ワインディングガタガタ

カオスな仕上がり

談笑タイムや2度目の乾杯をはさみ、今度はじゃんけん大会も。

じゃんけん大会 1位〜3位

2位と3位には003さんが提供してくれたシャンプートリートメントセット。

勝ち抜いた強運の持ち主の1位にはアンパンマンカレーと旅行券10000円を。

とりあえず写真は載せきれないんだけど、盛り上がったということだけ伝わればいいかなと思う。

リーダーこそひたすら脇役でいる

実際この日の主役は僕じゃなかった。

乾杯も司会も最後のシメも適任だと思う人に任せた。

景品をもらえるのも僕じゃない。

最後の挨拶だけさせてもらったんだけど、結局緊張してなんかよくわからないことしか言えなかった。

そのときに言いたかったことを今更書いてみようと思う。

僕はグループとかコミュニティってものを運営するにあたり、確かに代表とかリーダーとかっていう立ち位置ではある。

でも最初に書いたように、僕はそんなガラじゃない。

1匹狼でいたいタイプだし、みんなでワイワイというのは苦手。

だけど、人を集めてこういうことをしている以上『みんなでは嫌』というのは矛盾だし、それで何もしないのはあまりにも無責任だと思う。

こうしてイベントを行うのは皆知れた中だからこのコミュニティに関してはすごく楽しいんだけど、僕はやっぱりイケイケで引っ張っていくタイプじゃない。

だから裏方にまわるようにしてる。

主役は一人ひとりであり、その人たちが輝けるように。

だから僕は人との接し方をできるだけ対等にするように心がけてる。

年齢、キャリア、性別を問わず。

裏方は表舞台に立つ人を支える役だ。

あの人はたくさん支えて、この人はいいや。

そんなのはないと思う。

そうして対等に付き合っていると、良い事もある。

一人ひとりがまた対等に付き合い始めるんだ。

会社も学校も、どんなグループにも絶対に創始者とか代表とかリーダーって存在がいる。

その人が絶対的な権力を持つことは簡単だ。

簡単というか、そうやって権力を持って統率するのは当たり前のことなのかもしれない。

それがリーダーの役割なのかもしれない。

だけどそうすると、その組織に所属してる一人ひとりが同じように権力を持とうとする。

年齢とかキャリアとかで分け隔て、下の者は下、上の者は上という構図が出来上がる。

そうする事でさらに統率力は増すだろうし、強固なグループができるのだと思う。

だけど、絶対にそこに馴染めない人、反発する人は出てくる。

そうなってしまうと組織はその人を排除しなければならなくなる。

僕はリーダーとして、そういう事をするのが嫌なんだ。

日本に限らず、世界は少数派に厳しい。

自分自身の生き方とか考え方とかが少数派に属するからそれはすごく感じる。

もしリーダーが権力を振りかざすことをせず、一人ひとりの支えとなると、自然と一人ひとりが主役になってくる。

支えるだけで、統率はしない。

権力をもっても文句を言われないはずのリーダーが、あえて上下関係を作らずに対等に接することで、メンバーもまたそうなっていく。

一人ひとりが主役になれば、全員一色に統一はできない。

レインボーになるはずだ。

そうなれば色と色がぶつかり、喧嘩したりもするかもしれない。

だけど色は混ざることで、また違う色に生まれ変わる。

そうして変化を繰り返し形を作っていくグループでは、一人ひとりの輝く色がまた違う色になるために必要になっていく。

だから当然、排除すべき色はなくなる。

僕はリーダーという立場だからこそ、そう思う。

こういう考えもまた少数派なのかもしれないし、好まれないのかもしれない。

だけどそんな僕をまた支えてくれるのもメンバーの皆さん。

これからも同じような思いの人がサロカリのメンバーとして増えていったらいいなと思う。

来年もどこかのタイミングでこうしてお祭りのように日本全国から人が集まって『久しぶり!!』ってワイワイやれたらいいな。

サロカリ

本当に最高なメンバーと…

お祭り騒ぎのあとの今日は皆切り替えてメンバー同士で勉強会をしたり、サロンをかりて施術をしてる。

そんな素晴らしい美容師達のグループの一員としていれることを誇りに思う。

そして本当に感謝。

ありがとうございます。

この記事をシェアする