ついに”レジ”とう職業に暗雲が。
最新ニュースなのですが、ローソンでレジロボを導入することが決まりました。
ニュース↓
コンビニで買う弁当などの支払額を自動で計算し、袋詰めもしてくれる新型レジ機「レジロボ」をローソンとパナソニックがつくった。業務にかかる時間が短くなり店員の負担が減るほか、人手も1割強省けて経費削減につながるという。
パナソニック本社の隣にあるローソンパナソニック前店(大阪府守口市)で、12日から試験的に使い始めた。ローソンでは2017年度下期から一部の店で実際に入れ、18年度から本格導入を図る。
専用の買い物かご「スマートバスケット」にバーコードの読み取り部分があり、商品をかざして入れる。指定場所に置けば代金が表示される。かごの底がスライドし商品を包み込むことで、袋詰めもしてくれる仕組みだ。雑誌やおでん、傘などを除き、3千を超える店内のほぼすべての商品に対応する。
よく10年後なくなる職業が話題になりますが、これでいよいよレジ打ちが無くなることが決定したようなもんですね。
他にも紙媒体に携わる仕事、銀行などの窓口もなくなると言われています。
仕事自体をロボットがやるというわけです。
手塚治虫が60年前に想像していた世界がやってくるわけですね。
そんななかで「美容師はなくならないから安心」という声をよく聞きます。
でも、そう言い切れるのか?と僕は思うんですよね。
なので今日は「美容師なくならない」と思ってるともしかして痛い目見るかも…?なんて話を。
完全に妄想です。
2045年問題
2045年問題というものご存知でしょうか。
今から約30年後、人工知能が人間の知能を超えてしまうと言われています。
この予測はコンピューターチップの性能が18ヶ月(1.5年)毎に2倍になると予測した「ムーアの法則」と呼ばれるものに基づいて作られているそうです。
わかりやすく言うと、人工知能(通称AI)は自分よりも優秀なAIを開発するのだそうです。
新たに作られた優秀なAIは、更に優秀なAIを作ります。
それがこのままのペースで発達し続けると2045年に究極の人工知能が誕生する…ということですね。
なんか完全にSF映画の世界の話みたいですよね。
そのAIにより、美容師もなくなるのではないかと実は言われています。
美容師もロボット化する未来予想図
実は、美容師の仕事は10〜20年でロボットに代替される可能性が高いそうです。
現役で働いてる方からは『うっそー』と声が上がりそうですね。
レジや窓口などの数字やモノを扱う仕事に対して、美容師は“人に合わせて形を作る”という仕事なので、カウンセリングや似合わせ、髪の状態の把握…なども大切になってくるので、普通に考えたら『いやいやロボットとか無理じゃね?』という事になるわけです。
僕もずっと美容師はなくならないでしょ…と思ってたんですが、もう実際にヘアカットロボットを作る研究は国外ですでに始まっています。
びっくりですね。
でもたしかによく考えてみるとカットやカラーといった施術を行う際、カウンセリングなどは気を使う部分だけど単純に『切る』『塗る』といった動作的な部分は至って単純。
『切る』『塗る』という行為自体は子供だってできる動作なわけです。
だからロボットにできないわけがないと…。
ロボットヘアカットは、まず切る前に自分に似合う髪型を決めることができるそうです。
事前に画像・映像でそれらを確認し、さらに様々なデータをもとに細かく調整もでき、そして気に入った髪型が決まったらロボットがそのまま希望通りの髪型に変えてくれるんだそうです。
確かに希望そのままにしてくれるのであれば良いのかもしれないですね。
個人的に”無くならない”と思ってた理由の一つとして【感情的な部分】は真似出来ないだろうなーと思ってたんですけど、よく考えたら『切る』という行為自体に感情はいらないですよね。
かつては近所の商店でジュースを買って、そこのオバサンと一言二言話す…っていうのがあったかもしれないですが、今は当たり前に自動販売機があってそこに『感情』なんてないですよね。
僕は『買う』という動作をして、販売機は『売る』という動作をするだけ。
漫画喫茶とかにある自動でラーメンができる販売機とかもそうですよね。
ごちそうさまなんて言うわけもありません。
だから『髪を切る』ということに対しても、いつかそういうのが当たり前になるのかも知れません。
Up to Youで【人と人】みたいな感じで店をやってからなのか、なんか髪を切るというのがそういう風になってしまったら寂しく思いますけどね…。
ロボット化しても残る美容師になるには
AIがどうとか、髪を切るのが当たり前にロボット化されたとしても、ロボットにやりきれない部分ていうのが必ずあると僕は思います。
簡単な話、そのやりきれない部分になってしまえばいいのかなと思うんです。
美容師がど〜〜〜〜〜してもロボット化するというのがピンとこないという人は飲食店や陶芸家とかで考えてみるとわかりやすいかも…。
今当たり前に使っているコップや茶碗。
それら食器がどうやってできてるかは大体の人がわかると思います。
工場です。
今当たり前に食べてるお菓子や加工食費。
それらもどうやってできてるかは大体の人がわかりますよね。
工場って当たり前にある存在だけど、あれも機械がやってるのでロボットなわけです。
ロボットが『作る』という行為をしているわけですよね。
人がやることといえば”管理”です。
それはいつか美容師がロボット化したら、美容師は管理をするようになるでしょう。
つまりロボットがやれないこと=管理なので、美容師→美容師ロボット管理人って事になりますね。
もう1つ。
それは『手作りの良さを伝えることが出来る人』は同じくロボットがやりきれない部分になるのでしょう。
陶芸家や、食品を手で加工してる人なんかはそこに当てはまりますよね。
食品だと最近話題になった『くさや』とかまさにかも知れません。
いわゆる特殊な条件化で作るものか、特殊な職人技が必要になるもの…
そういうものはロボットが出ようとなんだろうと残るのでしょうね。
もし10年以内にロボット化するとしたら今ってまずいのかも
トータルビューティサロンってかなり近年増えてますが、それって浅く広く様々なことをしている状態ですよね。
ロボット化されてもなお必要とされる特殊な職人技というのはたぶんそういうところでは生まれないような気がします。
浅く広くどころか、1個しかやらない!みたいな状態になってなお長い歳月が流れていかないといわゆる職人技は得られないのかもしれません。
野球で例えると、一人の選手が全部のポジションはしませんよね。
メジャー行きで話題の大谷選手は二刀流で野球界初くらい言われてますが、基本的には1つのポジションを極めていくものです。
ピッチャーなら生涯ピッチャーだし、ホームランバッターなら生涯ホームランバッターなわけです。
選手がすべてのポジションを少しずつプレイして、浅く広く色んなことをしている状態というのは、1つの事をめちゃくちゃやってる人にはそのジャンルでは勝てない可能性がすごく高いように思います。
ただ浅く広くトータルにやっていくことにも利点はあり、現代では全然有効なのでしょうが、ロボットが賄うようになったらマズいのかも知れません。
僕が美容師はなくなると思ってる最大の理由
最後に…
ロボット化うんぬんっていうのも確かにあると思います。
ですが!
もしかしたらロボット化されなくても美容師は消滅してしまうのかもしれません。
髪を切るのではなく着る時代が来るかも
いつからか人は着物を脱ぎました。
いつからか人は”みんなと同じ服”を着なくなりました。
武士は鎧を、貴族は着物を…
かつては職業や身分などによりおおよそ決まっていた【服装】という概念は時代とともに少しずつ、少しずつ変化してきました。
今では人々は赤、白、黒、黄色、青…と様々な色のパンツを履き、様々な形の上着を着て、様々な素材でできた靴を履いています。
それが今での常識で、かつての非常識なわけです。
髪型の歴史も時代とともに少しずつ変化してきました。
戦後70年でみても、とてつもないほどの”常識の変化”を成し遂げています。
次の段階を考えたときに、そろそろ髪も服のように着こなすようになるんじゃないか…?なんて思うわけです。
もし日本が気分で髪型を変える時代になったら
『今日はデートだから黒髪ロングのワンカール内巻きのスタイルにしよー』
『今日はスーツだから黒髪ベリーショートできれいめに』
『今日は女の子と飲み会があるからカジュアルなゆるいパーマスタイルに』
…的な感じで、全員坊主にして(もしくは脱毛して)カツラを当たり前につける時代がいずれ来るような気がします。
つまり服と同じように髪を着替えるようになるのではないかと…
“いつも同じ”から簡単に脱却出来て、オシャレを簡単に楽しめるわけです。
あくまで妄想ですよ。
でもですね、現役美容師の僕が言うのもなんですが、そうなったらめちゃくちゃ便利ですし、めちゃくちゃ面白いと思うんです。
まず、悩みが圧倒的になくなります。
例えば…
- 白髪が伸びてきた
- ハゲてきた
- 髪が伸びでもさくなった
- 傷んで髪がぼろぼろになった
- 色が抜けて汚い金髪になった
- 癖がひどくてまとまらない
- 仕事や学校で髪型に制限がある
- 気分を変えたい
などなど、この辺の悩みはすべてなくなります。
平日はスーツでも、休日は自分の気に入ってる服を着るように、カツラを取り替えるだけで違う自分になれます。
時間もお金もかかりません。
美容師をしててお客様と接してると【美容室に来る理由】はこのいずれか、もしくは2つ以上当てはまる人しかいないんですね。
ということは、もしこの”髪を着る”時代が出来上がってしまうと美容師は需要がなくなってしまうわけです。
ボーズくらい自分でできますからね。
こうなったら美容師→カツラコーディネーターみたいな職業になるのかもしれません。
そして美容室はカツラ店に変わる…と。
もしかしたらそこでの販売さえもロボットがやるのかもしれませんね。
ふう…
自分で妄想しておいてすごい世界だなとガクブルしております。
10年も経てばショボくても自動ヘアカット機くらい登場するはずです。
そして人工知能が人間の脳をこえる2045年になれば間違いなく美容師は美容師でなくなると思います。
現代で伝統工芸品をつくる職人みたいな感じで生き残ってくか、形を変えて生きていくかのどちらかなのかな…
今回の記事はただの僕の妄想なんですが、だけど僕は笑ってる場合じゃないのかもしれないと思ってます。
今から10年前、あなたは何をしてましたか?
何を持っていましたか?
何が常識でしたか?
10年前なんてパカパカの携帯がやっと出始めた頃ですね。
スマホでなんでもできる時代なんて考えもしなかったはずです。
それが今では常識になった。
時とともにどんどん世の中の当たり前は変化していきます。
無くなった職業なんて山のようにあります。
だから美容師の形も遅かれ早かれ変わっていくし、時代とともになくなっていってしまってもある意味当然なのかもしれないですね。
でもやっぱりそうなったら寂しい感じはしますよね。
便利だけど寂しい。
もし髪を切るという行為に感情がなくなったら、僕が世界で1000人をカットしたとかそういう事も意味が違ってくるのかもしれません。
美容師という仕事に人と人とのつながりが無くなっていくのはやっぱり嫌ですね。
でも10年後…
一体日本はどうなってるんでしょうか。
あなたはどう思いますか?