お前もうフリーランスと名乗るのやめたら?

昨日のこと。

ある美容師から相談を受けました。

まあ年下の友達みたいな弟子みたいなもんなのでお客さんみたいにお金貰ってのコンサル…とかではないです。

なんか悩みがあるとのことだったので居酒屋でハイボールを飲みながら話を聞くことに。

フリーランスとして生きる難しさ

会社を離れ、フリーランスになったその美容師は今は一席を借りて働きつつ、他にもやりたかった仕事をしています。

「やる気はあるんですが…」

そういいながらも、今後の方向性に悩んだり、今の仕事での集客や収入面で悩んだりしているようでした。

それに美容師として自分は正しいのだろうか?この技術でいいのだろうか?という不安もあると。

「あーなんかわかる」

僕もお店を出したばかりの頃の話をしました。

ほんと駆け出しの頃、このままでいいのかなーといろんな事を考え込んでいました。

どうやって業績を伸ばそうか?

どうやって頂いた仕事をやろうか?

売り方や買い方はこれでいいのだろうか?

お金の計算はどうしたらいいのだろうか?

そんな事を悩んでは試行錯誤を繰り返し、失敗を繰り返し、お金もたくさん消えていきました。

人にも騙されて恨んだこともありました。

たくさんの良い人にも出会いました。

「とにかく今自分ができることをしなきゃ」と、1年間くらい休みが1日もありませんでした。

その結果が今の自分であり、人から何1つ仕事を貰わなくても生きていけるようになったし、自由な時間も収入もあると胸を張って言えるようになりました。

俺も悩んだし、そういう経験したよ、ってそんな昔話をしました。

フリーランス名乗るの辞めたら?

一通り悩みを聞いたあと、一言そういいました。

そんなキツイ言い方はしてない(と思う)けど、面と向かってどストレートに言いました。

その美容師は面貸しをやめて友達の業務委託美容室に入ろうか悩んでるそうです。

理由はお金が稼げるから、そんで先輩美容師?が技術を教えてくれるらしいからです。

そんで今やっている別の仕事も「お客さんがSNSでもっと拡散してくれたらいいなー」とか「SNSで友達が話題にしてくれたんです」とか「お客さんがテレビ関係者の友達で私の事紹介してくれるかもらしいです」とか、なんかそんなことずっと言ってたので、思わず

「で、自分は何すんの?他力本願じゃね?」

とポロッと言っちゃいました。

「やれよ、お前がやれ。人が助けてくれるって?は?ナメてんの?」

とマジで思ったからです。

以下その時の僕のコメント。

「フリーランスって名乗るのやめたら?意識するのやめたら?この世には2種類の人間しかいない。自分の力で生きていく人と、そうでない人。どちらが良い悪いは一切ない。会社に勤めてる人が悪いとかフリーランスが良いとかじゃなくて、タイプが違うだけ。フリーランスというのは自分で生きていく人のことであって、誰も助けてはくれないし、誰も仕事はくれない。発信もしてくれない。全部自分がやるんだよ。自分の技術が不安?じゃあユーチューブ見たり講習受けに行けばいい。それでもわからなきゃお願いして人に教わりにいけばいい。SNSで紹介してほしい?けど自分では発信してない?それじゃダメ。お客さんが来ないなら一生懸命ブログ書いたり、アピールしなきゃ。自分で作ったアートの作品を売りたいなら街にある店を片っ端から訪ねて売ってくればいい。名刺でもチラシでもなんでも配ればいい。どんなにいいサービスでもどんなに素晴らしい作品でも誰も知らないなら存在してないのと同じ。自分の力で生きてくなら他人なんか頼るべきじゃない。自分で仕事を形にするまで赤字でもなんでもやるしかない。できないなら雇ってもらうしかない。」

たぶんこんな感じだったと思います。

厳しいけど、それが現実です。

待っていても仕事はやってこないし、テレビに出たって本出したってそんなに仕事はやってきませんでした。

世の中そんなに甘くないはずです。

人はあてにしてられないから、めんどくさいこと、大変なこともとにかくやらなきゃ。

昔その子に口を酸っぱくして「自分で発信したほうがいい。」って言いましたが、やらなかった。

やったとして結果が出てたか出てなかったかはわかりませんが、やらなければ可能性は0のままです。

土台を作って乗せていく

美容室経営者もフリーランスも実は同じです。

売り上げたものから使ったお金を引いて、余ったものが自分の手取りになる。

やり方や業態がなんであれ、そのシンプルなルールは変わりません。

フリーランスにはフリーランスのやり方があるとか、そんな事1ミリもありません。

一緒です。

学生が卒業後にフリーランスになろうとアシスタントがフリーランスになろうとなんだろうと、土台がないと話にならないのです。

何を土台とするか?っていうのは関係なくて、美容だろうがパン屋だろうがカメラだろうがなんでも良いわけで、とにかく何か1つ確立したものがないと無理です。

それがない状態でいろんなことを始めると、全部中途半端になってしまいます。

まずは土台を作ること。

そのために時間やお金を使って大変な思いをするのは当たり前。

苦労なしでは自由もなし。

なんもやらず収入も時間作るのはドラえもんになんとかしてもらう以外不可能です。笑

土台となるものを作り、その上に新しいスキルや経験を乗せていく。

そうしてオリジナルができていくものです。

そのオリジナルを人に発信すればそこで始めて評価というものが生まれます。

なんかこう、順番があると思うんです。

その一番最初の土台作りがたぶん一番大変。

発信もですが…。

でもそれだけっちゃそれだけです。

少々大変なのは何やっても同じで、必死になれるかなれないかだけなんじゃないかなと思います。

世の中見渡せばフリーランスだの社長だのゴマンといるわけで、成功してる人だってたくさんいます。

ひたすらやれば誰でも結果は出せる。

一位は無理でも勝ち組にはきっと入れる。

そう思います。

なんか結局深夜2時まで語ってた

僕は怒ってたわけでもなんでもなくて、相談を受けたからそう答えました。

感想ですね。

才能もある、努力もできる子であり、しかも人にも好かれる。

だから売れないわけないと思ってるし、絶対に上手く行くと思います。

もし一旦就職したって人生が終わるわけでもないし、自分が納得できる土台ができたらまた挑戦してみればいい。

フリーランス続けるにしてもいろんなこと中途半端にやらず、なにか1つ専念してやってみればいい。

発信だって今までやってなかったからって死ぬわけでもないし、これからやれば1年後には結果がきっとでると思います。

それでもまだ25歳。

なにも遅くない。

フリーランスってカッコイイかもしれないけど、本質的なところは自分の力で生きていけるか?でしかなく、それを作るのは自分次第。

世のブームかなんかわかりませんがフリーランスという言葉に惑わされず、そんなの名乗らなくていいので「自力で生きてます」と胸を張って言えるようになってくれたらな~と思いました。

かわいい後輩のようなものなので、なんだか一生懸命ごちゃごちゃ話してましたが最後の方はなんか2人で酔っ払って、高円寺の路上で全力でギターを弾いてるオネーさんの歌を聞いてました。

好きな事を本気でやってみればいいと思う。

あのオネーさんかっこよかったなぁ。

サハラ砂漠ギター

悔しい?のでサハラ砂漠でギターを弾いた時の写真を…。それでは。

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