いくつになっても子供のような僕はそれでも一応世間的には大人である。
いろんな事に自分で気がつくしかない。
誰も”最後まで”教えてはくれない。
それはその人が冷たいからじゃない。
あなたが大人だからだ。
大人とは一体なんだろう?
漢字では大きい人と書く。
そりゃ子供に比べたら何もかもがでかいわけだから当たり前だ。
でもでかくなりがちのはプライドなんじゃないかと思う。
年齢、学歴、職歴、キャリア、年収
そういったもので自分の大きさをはかる人が大人には多い。
とても多い。
でも本当に大切なことはそこじゃない。
それに自分が気づくしかないんだよ。
昨日、自分が主催しているコミュニティが2周年を迎え、全国から100名近く新宿に集まってくれた。
4時間のコースでチーム作ってワインディングしたり、景品かけた○×ゲームやったりしてたんだけど、その中で僕がひたすらやってたのは『紹介』だった。
初めて参加してドキドキしてる人もたくさんいた。
その人に出身地や趣味などを聞き出し、気の合いそうな人を紹介する。
とにかく人をくっつけまくってた。
僕が誰かと1時間話し続けることはできない。
だから1時間話し続けられそうな人を紹介する。
そこでの繋がりがなにかになってくれたら最高だと思うから。
僕からしたら来てくれた皆さんはゲストだ。
コミュニティに入ってくれてる人は年上も年下でもみんなゲスト。
ゲストに楽しんでもらうためにはどうしたらいいかって事を常に考えている。
なぜ僕が繋がりを作る事を意識しているのか。
それが=楽しいに変化するはずだからだ。
繋がりがあれば仕事にもなるし、繋がりがあれば遊ぶこともできる。
何より『気づき』を与えてもらえる。
気づきがあれば仕事に活かせるし、仕事がうまくいったら時間ができて遊べるし。
人生の豊かさは出会った人の数できまると思う。
本当に。
だからこのコミュニティがきっかけになればといつも思ってる。
それが僕からゲストの皆さんに提供できる唯一のことである。
2年とちょっと前、このコミュニティを作ろうとした僕はこんな事を思っていた。
『オーナーだ、店長だ、俺は売上100万だ、キャリア20年だ』
そう言って勝手にライバル視したり、下に見たりして距離をとる人が多い美容業界にもったいなさを感じていた。
『どんなに若手でも得意分野はある。どんなに年配の人でも苦手分野はある。互いに理解できないことがあっても、それを認めあい、必要としてるものはシェアしてもらったらみんなが成長できる』
いがみ合い、敵対しあう関係よりも、同業者だからこそ繋がってお互いのためにお互いが頑張れる関係が素敵だとそう思った。
インターネットが普及した今だからこそできると思った。
だから僕は行動をおこし、批判されても『シェアするコミュニティ』を立ち上げた。
サロンが借りれますとか、インターネットが学べますとか、福祉が学べますとか、いろいろやってみた。
でもそれは全部おまけであって、人を繋げることを目的としている。
逆に言えば核となる部分はそれしかなくて。
そんなコミュニティを運営して2年がたち人も増えた。
だからああやって盛り上がるパーティーみたいなんやったりできてて。
楽しくてありがたいことなんだけど、その想いはみんなにちゃんと伝わっているだろうかと心配になったりもする。
最近そんな事をすごく思う。
ちゃんと伝わっていますか?
僕はあまり多くは口にしないけど気づいてくれてますか?
古くからいる人が支えて作ってきてくれたコミュニティに、新しい人がまた気付きと出会いを与えてくれる。
そこに価値を感じてくれていますか?
人と人を繋げ、その人たちが仲良くなっていく中で僕が懸念していることが1つある。
『俺たちはこうだから』と口を揃えて人を排除していってしまうこと。
国と国が対立するのと同じ格好になってしまうこと。
宗教と宗教が対立するのと同じになってしまうこと。
つまり大げさに言うと戦争の火種となってしまうことをする人を恐れている。
ある特定の属性で人はまとまる。
それはそういうもんだと思うしそれでいいと思う。
好きな人嫌いな人理解できる人できない人いると思う。
それはそれで良いと思う。
でも敵対したり、見下したり、そういうことはすべきじゃない。
それは人を、そして自分を絶対に不幸にするから。
もしかして今これを読んでくれてるあなたはそういう事をしていませんか?
あなたも最初は1人じゃありませんでしたか?
昨日、100人近くの人が集まってくれて本当に嬉しかった。
ありがとうございました。
初めてでも勇気を出して来てくれた方も、遠くから足を運んでくれた方も、遅くまで仕事したあとに来てくれた方も本当にありがとうございました。
僕は1人でも多くの人に『来てよかった』『コミュニティに入ってよかった』と思ってもらえるようにどうしたらいいかってずっと考えてました。
僕が主役として立つよりも、一人ひとりが主役としてその場に立ってほしくて、いろんな人と話してほしいという想いが強くて。
だから紹介するばかりであとは丸投げだし、1人数分も話せなかったけどそれでよかったと思ってる。
昨日僕と会った人や、過去にコミュニティか何かを通して出会った人に聞きたい。
俺は主催者だ。代表だ。社長だ。
『おい、みんな俺に挨拶しろよ』
『おい、俺を持ち上げてくれよ』
例えばもし僕がそういう態度で接していたとしたらどう思いますか?
別に良いという人、良くないという人いろいろかと思う。
ただ、僕はそういう事をしてほしくないと思ってる。
だから僕もしない。
もしそれをするなら他所でやってほしい。
最初は1人だったあなたが、もしその時にそうして出会った人と対等に話そうとせずに見下してたら、仲良くはなっていなかったと思う。
それを見失ってしまえば終わりだ。
僕自身がキャリアとか、年齢とか、能力とかそういった事で人を見なくなったのは僕が世界を旅したからだと思う。
自然とそういう感覚は身についた。
信じてるものが違っても、育ちが違っても、言葉や文化が違っても、人は人なんだと知った。
誰とでも仲良くする必要はないけど、あえて排除していく必要もない。
噛みつかれる事がなければね。
プライドなんてくだらないものはさっさと捨てればいいと思う。
捨てれないなら人とつるまずに一人で生きていけばいいと思う。
そう思う。
自分の作ったコミュニティにいてくれる人がそうならないよう願うばかり。
忘れてしまってたら思い出してもらえたらなと思う。
しかし昨日は楽しかったなぁ。
ワールドカップみたいにまたいつかこんな日が来たらいいな。