フィリピンなうです。
昨日飛行機で暇だったから書いた記事。
昨今のフリーランスブームみたいなものを見ててなんというか…
「すごいな」と思うものがあります。
みんな「フリーランスになる!」「フリーランスになる!」って騒いでおられます。
美容師も、そうじゃない人も。
大企業=安心と完璧には言えなくなった今の時代だから仕方がない事なのでしょう。
この流れはまだまだ強くなっていきそうですね。
とはいえ会社や雇用は絶対になくなりません。
雇用が向いてる人もいるし、会社にはフリーランスにはできない役割があるからです。
同じようにフリーランスにも向き不向きがあります。
一昨日弟子でフリーランス美容師のモエカスと立ち飲み屋でいろいろ話してて思ったことがあったので、今日はそんなお話を書いてみようと思います。
聞こえはいいが現実はツライ
僕が会社というものを離れて早3年半経ちました。
世界一周してたフラフラブロガー期間を入れるとフリーランスは歴3年半。
抜かすと1年と8ヶ月です。
今は毎月2週間海外に行きつつも、30歳のサラリーマンくらいの月収がありますが、1年前はもう毎日ヒーヒー言っていました。
生きるのに必死。超必死。
決して楽じゃなかったし、常に仕事のことを考えてて心も休まらなかったし、プライベートと仕事のバランスに悩んだり、収入が減ったら頭を抱えこんだり。
結局1年間くらいまともに休まなかったような気がします。
今はそこまでじゃないけど、でもやっぱり時間とお金のバランスとか、仕事の事とかはよく考えます。
【フリーランス=自由】
【フリーランス=収入増える】
と漠然と思ってる人もたくさんいそうですが、そんな事はないです。
収入面とか、時間面とか、自由さとか、ある1つの側面を見たら「いいなあ」って思う部分はあると思います。
でも必ずその良い部分には反面があるんです。
例えば「時間がたくさんある」というのは言い換えれば暇ってことなんです。
美容師で言えば「お客さんが来ねえええ!!やべえええ!!!」みたいな状態なわけで、実は【時間がある=貧乏】だったりします。
同じような感じで「自由」というのは言い換えれば誰も管理してくれない状態なわけです。
「ランチは自由な時にカフェで♡」とか言ってる人も、言い換えるとどれだけサボっても休んでも誰にも何も言われないというある意味危ない状態のことなんです。
フリーランスはほんとに大変です。
最初から上手く行く人なんていないと思います。
委託とかで誰かが仕事をくれる環境にいる人なら楽だと思いますが、仕事を自分で作ったり、掴み取る本当の意味での独立したフリーランスはホントにホントに大変です。
こんな人はフリーランスになっちゃいけない
一昨日弟子のモエカスがこんな事言っていました。
「ワタシ、一度だけやらかしたんですよ…。それからと言うもの毎日プレッシャーを感じて生きてます。」
なんのことかというと、寝坊です。
というか遅刻。
モエカスはカスなので寝バックレしてお客さんを2時間ほど待たせてしまったと。
超怒られたらしいです。
想像しただけで恐ろしすぎます。
これフリーランスという立場でやらかすとホントにホントに致命的です。
雇われてたら他の人が対応してくれたり、会社から怒られるくらいで済みますが、フリーランスでこれやってしまうと一撃で仕事が飛ぶだけでなく、信用はゼロどころかマイナスになってしまい、二度とチャンスはもらえないでしょう。
実は僕も過去にやらかした事がありました。
予約管理を携帯でしてるのですが、単純に1時間入力を間違えてて、結果的に5分遅れ程度で済んだのですが、遅刻は遅刻なので平謝りでした。
ただ、モエカスも僕もそうですが、あの最強に申し訳ない状況を一度経験すると感覚が変わります。
毎日がプレッシャーというのはすごくわかりやすい表現というか、綱渡りとかではないけど一度のミスで簡単に仕事を失ってしまう状態なんだなと気が付きました。
これは本当に恐ろしいことです。
築き上げてきた信用がわずかな時間でもなくなってしまうからです。
フリーランスにはいろんなスキルが必要になります。
でも1番必要なスキルは“自己管理”です。
本当にこれができない人はどんなに他のスキルが良くても、うまくいきません。
信用を失うことなのか、健康面なのか、税金などのことなのか、わかりませんが、自己管理ができないと何らかの形でフリーランスになったことを後悔するかもしれません。
どんなに間違ったことをしてても、どんなに後悔しても、誰も注意はしてくれないし、誰も助けてくれません。
すべて自分の責任。
正直会社のいいところは、給料と休みと保険などを保証してくれること以外に”注意してくれる”というところがあります。
先輩とか社長が「違う」「もっとこうした方がいい」と言って気づかせてくれます。
他にも助けてくれることもあります。
例えば遅刻してしまっても他の従業員が対応してくれてお客さんに迷惑をかけずに済んだ!とかですね。
だから自己管理できない人は会社員やってた方が失うものが少なくていいんじゃないかと思います。
これからフリーランスを目指す人には本当にそこの部分を知ってほしいです。
後悔する前に。
フリーランスは夢があるとか、お金や時間が自由だとか、すべて1つの側面でしかありません。
よく見える面にも必ず裏が有ります。
だからこそ楽じゃりません。
そのネガティブな部分にも向き合っていける人、そして自己管理ができる人じゃないと本当に「フリーランスやってよかった」と言えるようにならないんじゃないでしょうか。
僕はまだまだこれからだし、今もいろんな事を考えますが、1年間ヒーヒー言ってやってきた結果は徐々に見えてきたように思います。
たしかに夢もありますし、自由もあります。
今はいろいろ楽になりました。
でもそれだけキツイこともしてきました。
なので、キツイ思いをしてない人はフリーランスではないと思っています。
誰かから委託される仕事のみあてにしてても、委託されなくなったら終わりです。
何も残りません。
リストラと同じです。
そうではなく自己管理を含む様々なスキルを駆使してその人しか売れないものを売っているフリーランスにはリストラはありません。
「自分だけの仕事を作る環境に身を置ける…」
僕がフリーランスをおすすめしたい理由は実はソコです。
弟子はカスいけどそういう意味では新しい絵の仕事も作り始めててオンリーワンになりつつあるのかなーと思います。
僕も頑張ろ。
弟子のフリーランス独立前の話も合わせてどうぞ。