セブで治安が悪いパシル地区、カルボンマーケットでヘアカット。危険地帯は本当にやばいのか?

昨日マニラにつきました。

セブとは違い人も車も段違いに多いです。

でも建物も高いし、電車も走ってるし、都会だなーという印象。

実はマニラには3年前に世界一周の旅に出たときに訪れてます。

滞在はわずかに1日だったけど、いろいろと衝撃を受けたのを覚えてます。

当時のハナクソみたいなブログから抜粋。

空港までの間に川があった。

マニラ旅人美容師

マニラの川

このありさまっす(笑)
川の向こう岸にはわかりずらいけどボロイ家が立ち並んでた。
マニラは国中から人が殺到して、貧困と慢性的な車やバイクの大渋滞が起きてしまっているところ。
それにくわえて、銃社会ってこともあり、東南アジアでも屈指の治安の悪さで有名。
「外国人に対しては、全員ぼったくる気で来る」 「マニラでは誰も信用するな」 「夜は出歩くな」 「裏道は行くな」
マニラに行った人や、旅人からはこんな感じの言葉をよく聞いたもんだ、、、(^^;
夜もちょこっと出かけたし、裏道も(間違えて、、、)行ったけどまあーとりあえず大丈夫だった。

過去のクソみたいなブログより

なんか結構普通に書いてありますが、ビビってました(笑)

それから3年の月日がたち、またマニラの地を踏んで率直に思ったことは「あれ?そんなでもないぞ?」ということ。

3年前と変わらずごちゃごちゃしてるマニラ。

でも深夜に外出なかったり、気をつけてたらそんな危ない感じはしない…。

なんか僕の見方が変わったようでした。

よく【海外=治安が悪い】というイメージを持っている人がいますが、それは半分本当、半分嘘です。

今日はそんなお話です。

セブ最恐と言われるパシル地区に惹かれて

セブの治安が悪いエリアと言えば中心部の少し南にあるパシル地区、そしてその少し東にあるカルボンマーケット、その少し北にあるコロンストリートだそうです。

パシル地区治安悪い

赤い丸がパシル地区

観光客がいくマクタン島や、日本人が行く英語の学校はこのエリアよりもっと北とか東にあります。

僕たちは最初島の東側に滞在していました。

そこからこのパシル地区付近まではタクシーでも30分〜1時間かかります。(渋滞による)

初めてパシル地区を訪れたのは滞在初日のこと。

ジプニーと呼ばれる乗り合いバスにテキトーに乗り、テキトーなとこで降りるというよくわからない事をしつつ、ヘアカットができそうな場所を探していました。

昼間だったので大通り、細い路地関係なくアチコチ歩きまわった結果「ここがいい!」という場所を1ヶ所見つけました。

なんとなく広場のようになっていますが、もしかしたら工場の跡地かなんかかもしれません。

一部では40〜50人の大人達がバレーしたり観戦したりしていて、一部の草原のようになってる場所では子どもたちが遊びまわっていました。

ちょっとカオスだけど楽しそう

「なんかこのローカル感楽しそう…」

そう思ってそこで髪を切ることを決意。

すでに夜になりかけてたのでまた日を改めることにしました。

その時点では僕たちはそこがなんという地区なのかも知らなかったし、治安が悪いと言われてるとは1ミリも思っていませんでした。

後日そのエリアに近いところにホテルをとり、引っ越し。

ちなみにそのホテルで出会ったのが先日記事にしたスラム街に住むプレグロでした。

※詳しくはこちらを↓

ホテルはこの青い点。

コロン治安悪い。

赤い丸がコロンストリート。

すぐ南にはコロンストリートという夜も昼も服や食べ物の屋台が出ていて賑わっている通りがあります。

そのすぐ南にはカルボンマーケット(赤いピン)という市場があり、そこも活気があったのでそこでもカットしてみたいなーなんて思っていました。

後からふとその地区とマーケットとストリートのことを調べてみたら「危険地帯!」「まじ危ない!」「治安最悪!」とかいう留学生のブログがあってビックリしました。

確かに貴重品もっておしゃれして行くようなところではないですが、普通にただ行って、普通に過ごして、貴重品に注意してるぶんには別に何も起こらなそうな場所という印象でした。

直感的に本当にヤバそうならまず髪なんか切ろうと思わないし、そもそも近づきません。

後日僕たちはハサミを持ってパシル地区へ行ってみました。




パシル地区で髪を切ってみたら

目をつけていた広場へついたのは昼過ぎでした。

夕方に比べると人は少なかったけど、そこそこ人はいました。

唯一あった露天のお兄さんに事情を説明したら快く椅子を貸してくれました。

英語とビサヤ語で書いた簡易的な手作り看板と椅子をポイッと置いた瞬間「なんだなんだ」と人が集まってきました。

8割は子供。

なんかこのブワーっと来る感じがキューバにそっくり。

あとはインド、ネパール、モロッコ。

国によって反応が全く違うから面白いです。

囲まれまくる

カットをし始めても囲まれすぎて上手く切れません。

ちょっとごめんよをやりながら切り進めていく…

こういう状況だといきなりなんか持ってかれるかもしれないので、スマホやお金などの貴重品は全て椅子の下のバッグに入れて、椅子の足に絡めておきます。

カットクロスで隠れるのでそうしておいたら100%盗られません。

今回は2人いるのでカメラはキャンベルに。

昔1人で旅してたときはそこらへんのオヤジに渡して撮ってもらってました。

1000人以上に撮ってもらったけど一度も盗られませんでした。

キャンベルが切るときは交代です。

2人いるとまじ楽。

パシル地区危険

大食いカット

鏡で見てもらう

ちなみに子供は無料です。

大人は「おまかせ」です。

23歳でもうパパ

2人で合計5人をカットして終了。

なんか子供ばかりだったけどローカルな感じがすごく良くて、仲良くなった子とちょっと遊んでその場を後にしました。

子供は無邪気

フィリピンではバスケが大人気

フィリピンではバスケが大人気

カナダで買った掃除用のホウキにみんな興味津々

最後はみんなバイバーイとやってくれて癒やされました。

カルボンマーケットへ

カルボンマーケットセブ

この日の昼前にカルボンマーケットを下見に来てました。

ご飯をそこで食べていて、隣のおばちゃんや店のおっちゃんと話してていい感じだったのでここでもやってみようと決めました。

ここも中々にごちゃごちゃしてますが、ちょっと輪に入れたら面白そうです。

とりあえずどうやって始めようかな…と思いながらふらつくことに。

なんか人だかりができてるところで足を止めると皆茶色い何かを飲んでいます。

「What’s this?」

そう聞くと「これはココナッツワインだよ」とかえってきました。

フィリピンのココナッツワイン

ココナッツワイン

とりあえず飲んだことがなかったのでトライ。

マズかったとしてもキャンベルがいるので大丈夫。

結果マズかったのですが、それを飲みがら隣にいるオッサンたちに看板をちらっと見せました。

するとオッサンが店のお姉さんに看板を渡し、お姉さんが看板を読み上げました。

ワイワイと盛り上がり、10秒後くらいには「切ってほしい」という人が出てきました。

最近はこの手段で切ってほしいという人を見つけます。

営業は嫌いなので自分から声はかけませんが、待つのも嫌なので、このパターンが1番効率いいし楽です。

こんな旅以外では活用できない無駄なスキルですね(笑)

まずはキャンベルがカット

ココナッツワインを飲んでたとこの向かいの家の前で切り始めました。

場所提供はこちらのアニキ

ココナッツワインを飲んでた人達も飲みながらガン見してます。

カルボンマーケット子供

顔を払う

その後は僕がおばちゃんをカット。

フィリピンの女性はロングが多いのでショートは珍しいです。

少し軽くして動きが出るように。

カルボンマーケット人々

人がたくさん。

カルボンマーケット危険

気に入ってくれたようでした。

最後はおっちゃん。

カルボンマーケットの人

おっちゃん

「カットクロス?そんなもんいらねえ!」

と言われ、そのままカット。

周りの人がビサヤ語でなんか言いまくってたのでイジられキャラみたいでした。

カルボンマーケット治安

ヒゲカット

終わったらもうなんだかんだ夕方でした。

6時には日が暮れて暗くなるので本日はこれで終了。

掃除をして、皆さんに別れを告げてマーケットを後にしました。

ありがとうございました!また来ます!




治安はそこまで悪くない

こうして髪切ってて1番良いことは切った人、その家族や友達、見てた人とかが観光客扱いしてくれなくなるところです。

売ってやろう、騙してやろうという空気がなくなって、いろんな事を教えてくれるし助けてくれます。

実際に帰り際に「この辺は騙すやつとかいるから帰り道気をつけて」と言われました。

あとは他のフィリピン人からは「スマホとか出しちゃだめだよ」とも。

そうやって気にかけてくれる人、仲良くなれる人が髪を切ることにより増えていきます。

僕がまだ髪を切り続けてる理由はそれなのかなと思います。

あと1つは“カットしてて未だ盗難にあったことがない”からでもあります。

ハサミは盗んでもしょうがないから狙われないとしても、スマホ、カメラ、サイフなどは狙われる可能性は大いにあります。

しかもめっちゃ撮影してるし。

だから常に気を抜かず、注意しています。

街を歩くときでも、いつでもそうです。

バッグは前に持ったり、バッグに鍵をかけたり、スマホやサイフをポケットに入れなかったり。

高価なものをつけない、大金を持ち歩かない、目立つ服装をしない。

日本では絶対気にしないことをめちゃくちゃ気にするようにしています。

それは最低限観光客がやるべき事だと僕は思っています。

どこの国にもいい人もいれば悪い人もいます。

治安の良い場所、悪い場所あります。

犯罪の多くはスリや強盗です。

それらはほとんどの場合が盗られる側に原因があるように思います。

盗る人が悪いんですが、盗られる人も悪い。

注意せずにカバンを放置したり、人混みでスマホ出してたり。

実は治安の良し悪しはあまり関係がないように僕は思います。

どこにいようとも気をつけるべきで、もし気をつけてても盗られたのであればもうそういう運命だったと諦めるしかありません。

だから極論盗られても良いものを持ち歩けばいいのだと思います。

iphoneとか高級腕時計とかは狙われるので1万くらいのスマホや500円くらいの時計をつけてれば狙われにくいし、最悪持ってかれても許せる気がします。

そこだけ気をつければパシル地区もカルボンマーケットも別に普通の場所でした。

でもよく考えたらいろんな経験をしたから僕はそう思えるのかもしれません。

実際に3年前にマニラに来たときには事前に治安が悪いと聞いてたのでビビりまくってましたし…

正直、南米のエクアドルとかコロンビアとかブラジルの方が全然怖かったです。

エリアによるけど、夜とか100%出歩けない。

そういう所に比べたらセブのマーケットやストリートは全然優しい気がしました。

無理に行くことはないですが、ローカルな空気を感じたい方にはおすすめです。

そこにしかない光景、モノもあったので、セブを訪れたら行ってみる価値はあります。

それに優しい人ばかりでしたし。

しかしココナッツワインはまずかったな…

カルボンマーケット子供

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