美容室のお客さんに焼き肉を奢った話。恩返し送別会。




2年ちょっと前のこと。

急にガチャっと店のドアを開けて「今から髪切れますか?」と言ってきた男の子がいました。

「すいません、今いっぱいで…」

確か6時間後なら大丈夫みたいなことを言ったら、ちゃんとその時間にまた来てくれました。

聞けばアメリカにずっと住んでて、日本に帰ってきたばっかりの高校生だと。

アメリカに住む?後輩が僕の美容室をすすめてくれたらしい。

彼はそれからずっと通い続けてくれました。

大学の受験が始まり、高校を卒業し、大学に入り、サークルに入り、海外にボランティアをしに行き、2年生になり、はじめて髪を金髪にし、成人式を終え、そして3年生になるこの春。

海外にインターンで行くことにしたそう。

「行く前にまた切りに来ますー」と言ってくれて、この前また来てくれました。

「20歳になったことだし、飲みに行こう!」

と誘い、髪を切ったあとに高円寺にある有名な焼き肉屋さんに行きました。

ビールとマッコリを飲みながらホルモンを…。

そして語る…。

将来あんなことしたいだのどーのこーの。



そして調子良くなってしまい「もう一杯だけ二件目行こう!」と、よく行く立ち飲み屋へ。

人生初の立ち飲み屋らしかった。

なんかとりあえずいろいろ語りました。

こんな方法でしか恩返しができませんでしたが、これが自分なりの恩返しだというかなんかそんな感じで…

以前にブログにも書いたけど、遠くへ転勤したり、世界一周の旅に出る…なんていう常連さんとは必ず最後に送別会みたいなものをします。

美容室のお客様ではなく僕のお客さんでいてほしい。ワガママな美容師でごめんなさい。
美容師というかサービス業、接客業をしている者としては駄目なのかもしれないけど、僕は【お客様】という言葉がなんか嫌い。 理由は、...

サービス業においてのお客さんと美容師っていう関係性って本来はお金払ってることにより対等だと思っています。

どちらが損とか得とかなくて【髪を切る】と【カット料金】はイコールです。

だから余計な割引も一切しないし、過剰サービスもしない。

それで完結している関係性だけど、そこにはやはり”今まで通い続けてくれてありがとう“の気持ちがあるので、ちょっとした恩返しをしたい。

そして、美容室的には「最後の」かもしれないけど、その恩返し飲み会というか送別会をすることでもっとこう深い関係になるというか、髪の毛とか仕事とかそういう事じゃなくても会えるようになれるのがベスト。

断片的とはいえ1年とか2年とか関わり続けた人と、仕事の縁が切れるから終わりってのは寂しい話だし、そういうところはカッコつけなくて人間臭くいたいな〜と思っています。

ほろ酔いで高円寺駅前で肩くんで記念撮影し、しばしのお別れ。

結局は仕事でもなんでも、人と人なんだなーと思います。

また会いましょう。

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