釣りっぽいタイトルですが…
久しぶりのブログ更新ということですが、書いてなかった5日間で書き溜めてたわけではありません。
一文字も書いてない(笑)
サボってました。
過去にこんな記事(明日肩書きを全部捨てます。僕は美容師と名乗るのはもうやめました!)書いてますが、僕はブロガーでもあります。
なのでブログをサボる=仕事をサボるということになり得るのですが、それはOKなのです。
僕はフリーランスであり、仕事を自分でコントロールしているからブログをサボっても窮地に陥りません。
そしてもう一つ言うと、サボることによりクライアントを困らせていないからです。
ところでアメリカでは2020年までに労働人口の半分がフリーランスになるという予測があるそうです。
日本もそこまでとは言わずとも今後どんどん増えていくはずですね。
僕もちょいちょいフリーランス美容師について記事にしたりしてますが、今日はまたちょっと違う視点で書いてみようかなと思います。
いつもの通りjun kuwabara的な考察というか思ってることなのでムカついたら戻るボタン押してください。
業務委託をディスってるのではなく、勘違いしてる人がいるなーというお話です。
きっと発見があると思います。
フリーランスの定義って?
最近思うこと…
美容師コンサルをやっているのですが、ありがたいことに多くの美容師さんが話を聞きにわざわざ来てくれています。
その殆どが転職かフリーランスについての相談です。
もちろん大歓迎なのですが、たまに『ん?』と思うことがあります。
『フリーランス美容師になりたいから業務委託サロンで働きたい!』
という方。
※そもそも業務委託サロンって何?という方はこちらをどうぞ
個人的に思うことなのですが、フリーランスと業務委託サロンで働く美容師は全く別だと思っています。
(以下 委託美容師)
フリーランス=個人事業主=委託美容師
という式が成り立つのですが、フリーランス=委託美容師としてしまうと、どうにも性質が違いすぎて違和感を感じずにはいられません。
そもそもフリーランス美容師とはどんなものなのか?という話になると思いますが、ネットで探してみるとこのような定義のようです。
フリーランス(英: freelance)は、特定の企業や団体、組織に専従しておらず、自らの才覚や技能を提供することにより社会的に独立した個人事業主もしくは個人企業法人である。
僕はまさしくこんな↑感じで働いています。
一方業務委託サロンで働いてる人の特徴としてこんな点があげられます。
*業務委託サロンの特徴
- 単価は驚くほど安い
- 売上の約50%が美容師の報酬
- 安さを武器に会社が集客
- 出勤などは自由
- 保険などの保証はなし
- 非雇用なので給料最低保証はなし
という感じです。
僕や一般のフリーランスが働いている条件はにています。
ですが細かくわけると3点ほど違いがあります。
委託美容師はフリーランスに当てはまらない
いや、個人事業主なのでフリーランスと言って正解なのですよ…
でも、フリーランスの定義とはかけ離れています。
その理由は以下の3点です。
- 自分で集客してない
- 自分で価値を決めていない
- 会社に依存している
委託美容師の一番のメリットは手っ取り早くお金を稼げることだと思います。
所属している会社がお金払って集客してくれて、低料金だけど、とにかく来る人をカットしていけば売上はあがり、従来の働き方より報酬(月収)もあがる。
しかし出勤時間も選べるといいつつ、結局のところ生活のためのお金をある程度稼ぐためには多くの時間を働かなければならないので、それほど自由はありません。
ここでフリーランスの定義をもう一度見てみると…
“特定の企業や団体、組織に専従しておらず、自らの才覚や技能を提供することにより社会的に独立した個人事業主”
とあります。
委託美容師の特徴をもとに言い直すと
“特定の企業や団体、組織に専従しており、自らの才覚や技能を提供するが社会的に独立していない個人事業主”
て感じですよね。
フリーランスと違うよね…と。
委託美容師は完全に会社に所属しています。
そして集客は低単価によるものなので、お客さんがたくさん来る代わりに【自由 < お金】という図が出来上がってしまい、フリーランスの最大のメリットが消え去ってしまっているのです。
それが悪いとか言いたいのではなくて委託サロンで働きたいのに『フリーランスやりたいっす』とか言ってると『ちがくね?』というふうに思ってしまうという話です。
そもそもフリーランスって目指すものじゃない気が…
フリーランスって目指すものではないと思っています。
それが最終的なゴールにはなりえないというか…
フリーランスとか雇用とか、あくまで働き方…
つまり生きていく手段の1つです。
もちろんそれぞれに特性がありますが、職人タイプの美容師という仕事は、フリーランスとの相性がいいと考えています。
手に職がある人であれば、サラリーマンやっているよりも稼げる場合も多い。
なので現状では美容師に関して言えば雇用よりフリーランスをオススメしています。(僕はね)
逆に言うと、雇用されている人たちが一部を覗いて今時間もお金もないなか働いてて苦しみすぎてます。
そういう人たちと比較したらフリーランスの方が圧倒的に楽とか良いとか感じてしまうわけです。
でもこれあくまで現状での話です。
未来はそうはなりません。
どんな未来が待っているか?というと、確実にまた集合体ができます。
美容師という仕事は常に時代に合わせて進化していきます。
その変化を感じることや、進化していくことに個人で対応するのはすごく難しいのです。
教育なんかわかりやすい例です。
個人では教えることも教わることも出来ません
つまり、フリーランス(個人)に今はみんなが流れていくけど、だんだんまた集合体(会社とかチーム)になっていくと思われます。
今の時代よりも減るはずですが、社長や社員がゼロになるのは有り得ません。
そうして時代とともに自分の働き方も変えていくべきなので、フリーランスを目指す、フリーランスになるのがゴールみたいに決めちゃうのもちょっと違う気がします。
僕はこのまま行くとそのうち社長になると思います。
フリーランスに必要なコト
人は20代の過ごし方によって生涯の年収が決まるのだそう。
これにはすごく納得してる部分がありまして、10代では金銭的にも社会的にも挑戦できる幅が狭いです。
30代を超えると金銭的な余裕はできても社会的、家庭的に重要なポジションになってしまい時間を作ることが難しくなります。
だから20代にめちゃくちゃ経験を積むしかないわけです。
それが30代以降の年収に関わってくると…。
20代の半ばくらいの美容師さんがよく人生相談でいらっしゃいます。
『お金低いのでやめたいです』
『フリーランスって実際どうですか?』
そういう方達に決まって言うことがあります。
『お金も大事だけど、それよりも絶対いろんなこと挑戦したり、好きなこと伸ばしたほうがいいです』
…と。
いろんなことやらないと、成長しません。
お金のためだけに働いてても成長しません。
好きなことに打ち込まないと特技ができません。
収入にできるレベルの特技や、1つの職業の中でも特化したものがないと、30歳過ぎてから辛いと思います。
一時稼いだお金は遅かれ早かれ消えていきます。
フリーランスに必要なコトはがむしゃらにお金に飛びつくことなんかではなく、がむしゃらに自分の牙を磨くことだと思っています。
その後もっと自分を成長させていくためにはお金稼ぎよりもやらないといけない事があるはずです。
そういった強みや武器がなければフリーランスをやること自体、そもそも難しいのかもしれません。
オンリーワンのほうが長生きできる
委託美容師と違ってフリーランス美容師は自分でブログやらチラシやらSNSやらで集客をせねばなりません。
強みがないと誰も来てくれません。
決して簡単に稼げるものではありません。
だけど我慢して我慢してコツコツと牙を磨き続けることで自分というコンテンツを作り上げ、どんどん大きくする。
そして次第に選んでくれる人が増え、誰にも頼らずにたくさん働けるようになる。
そまでできた時に初めて『稼げるよ』と言えるようになるのだと思います。
そうなった頃にはオンリーワンな存在になれてるはずだし、代わりがきかない存在なのでもう何歳になっても切り捨てられない。
フリーランスとはそういう挑戦ができる人の事をいい、またそういう価値ある存在になれる可能性を秘めた働き方の事なのだと思います。
ただ自己管理ができないとフリーランスは難しいです。
そういう部分でも当然合う合わないあります。
合わない人は雇用で良いと思いますし、もちろん委託美容師もいいと思います。
委託美容師は結論をいうとは美容業界では従来の雇用とフリーランスの中間という感じだと思います。
どちらもメリットがありますので、人に流されずきちんと自分に向き合って選んでいくべきです。
目的もなくただ稼げるからと言って【時間 < お金】というように戦略なくお金だけのために働くという働き方をしていると、歳をとり体が言うことを聞かなくなったときに大変なことになったり、そうなっても何も財産が残らないのかもしれません。
だとしたらリスクが大きいです。
理由はそれは成長面で言うと停滞をしている状態だから。
今の時代、これからの時代は【停滞する=衰退する】です。
現状維持は最弱な防御であり、何かにコツーンと叩かれればすぐに破られる可能性が高い。
前進こそが最強の防御だと思います。
フリーランス美容師になりたい?
前進しつづければきっとなれると思います。
無理なんかじゃない。
だけど1歩も踏み出さずに人に頼ってだけではきっとなれないし、どの道考え直さないといけないときが来るはずです。
フリーランスはそんなに甘くはない。