3ヶ月ブログさぼり続けてこのまま辞めちゃおーかなと思っていましたが、やっぱブログ書いてみると頭の中が整理されるしいい事も多いですね。
昨日はこんな記事を書いてみました。
社会保険入ってない美容室が多いから、働く人がキチンと知識をつけてキチンと面接の時点で確認した方がいいですよって記事です。
美容室側やオーナーの意見としては「従業員の売上が低いと社会保険払うのがキツイ」みたいなのがあるようですが、それは理解できます。
理解できるけど、じゃあ「じゃあ払うのやめよう」は違うと思いますし、「福利厚生優先させるなら美容師やめろ」的な発言はあり得ないことなのかなと。
そうじゃなくて、スタッフの売上をあげる方法を考えたり、別口(たとえば商品販売とか)で社会保険料負担額の分の収入を増やすことをすれば解決するだけの話なので、別にそんなに大した問題ではないと思っています。
実はこの社会保険を含む福利厚生の部分と求人には大きな関係があると思っています。
そんな話。
美容室の約80%が人手不足で悩んでるらしい
日本政策金融公庫の調べによると、現在美容業の77%が「従業員の不足による経営悪化への影響」を受けていると回答したそうです。
そして「従業員を確保しにくくなった」と回答したサロンは、理由としてこのような回答がされているそうです。
新規に募集しても応募が少ない(82%)
募集の際の待遇面の水準が高い(41%)
新規に雇用しても定着しない(30%)
こういった状況がリアルにあるなかで、では「なんでなのか?」という話になるのですが、それは単純に【職場として適してない】からだと思います。
というか、従業員登録されてる美容師が全国で50万人、休眠美容師が70万人以上いるという状況で人手不足になる理由としてはそれ以外にあり得ません。
働きたい意志がある人は山ほどいるけど、”職場としては良くない”と思われていて、”夢や理想”という気持ちの面でそこを埋めることができないほどであるということです。
原因不明の事態でもなんでもないので、つまり”それだけ”改善したら人は勝手にきます。
それに改善するのは実は難しくないんです。
マジでです。
今美容師の世界で言われてるようなことはだいたい嘘か表面的なことでしかありません。
レッドオーシャンじゃなくてブルーオーシャンだし、ぜんっぜん求人難でもなんでもないし、インスタグラムなんか頑張らなくていいし、週末仕事なんかしなくてもいいんです。
本当に。
美容室の人手不足解消の秘訣は環境つくりにある
一体何を根拠に言ってるのか?と思うかもしれませんが、根拠はあります。
環境は作ろうとしたら、作れたからです。
つまり自分の経験に基づいています。
たとえば、ここ3ヶ月で10名くらいから「働きたいんですけど」と問い合わせがありました。
募集してないのにです。
そのうち新しく社員になってもらったのは2人。
あとは仕事を用意できないのでお断りしてしまいました。
一体僕が何をしていたか?というと「むっっっっちゃ普通のことを普通に話した」だけでした。
「はあ?」と思うかもしれませんが、でも本当にそれだけです。
「休みちゃんと取れますよ」
「労働時間は8時間以内ですよ」
「サービス残業ないですよ」
「社会保険はいりますよ」
「業務時間内に仕事を教えますよ」
「法律どおり有給を毎年出しますよ」
「給料ちゃんと払いますよ」
っていうめっっっっっっっちゃ普通のことをツイッターかなんかで適当につぶやいてみただけ。
なので
- 環境を整備する
- それを人に言う
これだけで求人はできます。
人手不足を解消する鍵は環境整備です。
それだけ。
本当にそれだけです。
美容室の環境の作り方
「環境整備ってなんやねん!」ってなる方もいるかもしれないですが、でも冷静に考えてみると順序が逆みたいなところあると思います。
順番的には環境を整備する→人を雇うって順番が正しいと思うのです。
「スタッフの売上がないから社会保険料払えない」とか「アシスタントは生産性がないから」とかそういう理由で福利厚生キチンとするのは無理だと言うオーナーさんもめっちゃいると思うんですど、社員やスタッフからしたら「いや知らねーし」みたいな話だと思うんです。
僕はスタッフの売上が低かったらオーナーの責任だと思うし、生産性がない”まま”にしてるのもオーナーがそうしてるからであってスタッフが望んでるわけじゃないと思っています。
だから社員は「いや売上あげろとか言われてもやり方わかんねーし…」みたいな感じになっちゃって離職につながると…。
まず、環境を整備するために手っ取り早い方法が1つあります。
【お客様に選んでもらうサービスにする】です。
そのためにやるべきことはスタッフ教育ではなくて(教育も大事だけど)選んでもらえるサービスの構築です。
現状美容室だとスタッフの技量やキャラで売り出してる感じがあると思いますが、それだと”なんか売れない“って人が出てきます。
カリスマ性がある人はどこで何やってもだいたい売れます。
そんな人を指さして「あの人のようにがんばれ」と売れない人のケツを叩いたところでそれは無理です。
重要なのはいかにしてそういう人でも売上を伸ばせるようなサービスを作るかです。
それは人それぞれ、サロンそれぞれだと思うので正解はないですけど、それをむっっっっちゃ考えて実行していく事がまずは大切です。
第一段階として売れるサービスを作り、お客さんが来る状況ができたら環境は自然と整備されます。
売上があるのだから、給料払って社会保険料払っていけるし、土日休んだってお客さんがちゃんと来てくれるサービスなのだからスタッフを休ませてあげられる。
オーナーは「うちはめっちゃ普通の労働環境ですよ」と言える。
そして「ぜひ働かせてください」って人がわんさか来ると。
みんないま「福利厚生がちゃんとしてるサロン」への就職を希望しています。
福利厚生がちゃんとしてる=とんでもないこと
ではなくて
福利厚生がちゃんとしてる=普通のこと
なので、普通にしてれば普通に選んでもらえますよって話です。
選んでもらえるサービスの作り方
これは正直誰でもできます。
ぶっちゃけ。
お金もいらない、時間もいらない、フォロワーもいらない、参考書もいらない。
ちょっとした考え方が必要なだけです。
マジで。本当に。
ブログで書いても「ふ〜ん」で終わると思うので、とりあえず講演会なんてもので伝えるようにしています。
それで伝えたとしても行動が起きなきゃ意味ないので、サロン専属サポーターとして一緒にあれこれ作戦を立てて実行する活動もしています。
ちゃんとした雇用環境を一個でも増やしたいし、そうする事でオーナーも美容師も絶対幸せになると思うからです。
1つだけここで伝えたいのが、どんな人でも長所があるのと同じで、どんな人でもお客さんから選んでもらうサービスは作れます。
スタッフもどんどんやめてく…
売上も落ちてく…
ダメだ…
ってもしなってても、絶対平気です。
「嘘やん」と思うかもしれないけど、嘘じゃないです。
これはフリーランス美容師とか、美容師プレイヤーも同じです。
技術はたしかに大事だけど、はっきりいって技術力だけで売れる人は全体の1%もいないと思っています。
だけどやり方をちゃんと考えれば、誰でも売れる人になれます。
ほんとです。
なんか、そういうサロンがもっと増えて、そういうサロンで働ける美容師がもっと増えていったら美容師の社会的地位も向上するし、夢があって楽しい仕事だと言えるはず。
カッコよさやオシャレさよりも、普通になることが今は大切だなっと、イチ美容室の経営者としては思います。
もしなんか悩みがある方は気軽に連絡ください。