美容師がたった7万円で美容室の内装をすべて手作りでやっちゃった嘘のようなホントの話。

高円寺の手づくり美容室

タイトルに驚いて思わずクリックしてしまったそこのあなた。

はい、こんにちは。

6月もあっという間に半ばにさしかかろうとしています。

恐ろしいスピード。

僕はあと4日で28歳になってしまいます。

ツラタン。

気持ちはまだティーンエイジャーなんですけどね。フフ

6月14日は実家に帰り、親と妹に強制的に祝わせようと思ってます(笑)

僕これを機に一つ決めていることがあるんです。

今までサボり続けてた1000人カットの旅の記録を全部書き切ることです。

2015年6月パラグアイ〜2015年12月タイまでの14ヶ国での出来事を書いてないのです。

これ全部書ききれば書籍化もう一回したりして(ΦωΦ)フフフ…なんて思ってるのに全然手が進まなかったんですね。

でも、頑張ります。

最後にといっちゃーあれですが、ずっと書きたかったことがあるのでその旅日記再開の前に書かせてください。

“僕がいくらでどのように美容室を作ったか”

です。

ななマンです。

写真多めになるのでちょいと長いですがその変化の様子をぜひ見ていってください。

独立する方のなんか参考にもなるかも。

いや、ならないかも…笑

前編、後編に分けたいと思います。

去年の12月16日、僕はバンコクのスワンナプーム空港から成田空港に降り立ちました。

1年半以上に及ぶ旅を終え、東京に戻ってきたのです。

あの時食べたセブンの唐揚げ棒とツナマヨおにぎりのうまさは忘れません。

しばらくコンビニを見つけるたびにおにぎりを買っていたほどです。

そのわずか4日後の12月20日、僕はある場所に立っていました。

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高円寺。

面貸し専用美容室を借り、フリーランスとして働くことにしたのです。

あるのは最低限の設備のみ。

シャンプー台

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それから椅子、テーブル、鏡。

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音楽機器とガランとした棚。

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奥には個室があり、そこはまた別の空間になっています。

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「結構殺風景・・・」

それが最初の印象でした。

僕以外にもフリーランスの男の子が二人いたんですが、彼らは深夜しか使わないので、日中はここを僕一人で使う感じになりました。

雪が降りそうに寒い営業初日。

タイで出会った友達が来てくれたのをかわぎりに、たくさんの方が来てくれました。(今より12月のが忙しかったww)

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こんな感じで来るお客さんと話して・・・。

それは今のスタイルと全く変わってません。

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そうこうして人に囲まれて働きつつも、なんか寂しくてだんだんハサミとかの小物とかビールとかを置くようになりました。

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そうして1ヶ月とちょっとが過ぎたある日のこと。

・・・僕は壁をぶっ壊した。

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1月末にテナントのオーナーさんと話し合った結果、この面貸しサロンを僕の名義で契約し、居抜きのような形で4月1日に今度はUp to Youとしてオープンさせたらどうか?と言うことになったのです。

ぶっちゃけその時点でお金はなかったが、即決してしまいました笑

決まってしまえばあとはやるしかなく、早速大工さんにお願いして壁を破壊してもらったんです。

「この個室がリビングみたいにお客さんが溜まれる場所になればな〜」

こんな事をずっと思っていて、それがかなった瞬間でした。

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(前に比べると広々してる)

本来であれば不動産契約してから工事やら改装やらやるのですが、オーナーさんが協力してくれて”契約前にやっていいよ”という事になったのです。

これはものすごく大きいことでした。

だって家賃の額が変わりますからね。

さっきも書いたように、1年半も世界をふらついた僕はお金がありませんでした。

美容室で稼いだ収入は工事費や不動産契約費に当てなければいけないので、内装をやるお金がありませんでした。

じゃあ自分でやるしかないよね…っと。

別に不安も何もなく「やれるだろ別に」くらい余裕ぶっこいていました。

自分の中で決めた内装費の総額は50万円でした。

果たしてその金額で収まるものなのかどうか・・・なんとなくでしたね。

もちろんその時点で貯金は全然ありませんでしたが、まあそんくらい何とかなるだろうみたいにあまり考えてませんでした(笑)

そこから僕の改装劇が始まります。

金額もできるだけぶっちゃけていきます。

改装初めて買った小物がこのジャンクのカメラ。

1500円でした。

なんか一目惚れってやつですかね。

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僕の作戦はざっとこんな感じでした。

《元個室エリア→リビングエリアに》

色は茶色で温かい感じに。

《椅子と鏡エリア→世界観あふれる感じに》

色は白で世界を感じられるような空間に。

《シャンプー台エリア→寝室のように落ち着いた場所に》

黒と間接照明でシックな雰囲気を。

これを全体にバランスを見ながらちょっとずつ変えていく作戦にしました。

まずはリビングエリア。

何もなかったさっぱりした空間にソファーをおいてみました。

これは美容師仲間が引っ越しでいらないからとくれたものでした。

0円。

超ラッキー!

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そこにリサイクルショップで1200円で買ってきた棚を置くと見せかけてぶっ壊します。

バラバラ殺人事件みたいなものです。

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現場は無残にも荒らされています。

・・・僕に。

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木と木をネジで止め、壁には直接固定しないもののなんかうまいことやって棚を作成しました。

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材料はぶっ壊した棚、「ご自由にどうぞ」とか書いておいてあった板、公園で拾ってきた枝w

あとはホームセンターで買ったネジとペンキくらいでしょうか。

置いてあるものも道に落ちてた枝とか、もらったけど枯れてしまった花とかを飾ってます笑

なんというホームレス系美容師。

そういえば2月中旬以降僕は何度ホームセンターに行ったかわかりません。

覚えてるだけで20回は行ったでしょう。

いや、もっとかな。

生まれて初めてペンキの値段というものを知りました。

これで大体1200円とかするんすよね、マジ高え。

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まあでもそれで板塗ったりしたので大活躍っすね。

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さらには飲み終わったビールの缶を無駄に塗ったりしました(これも未だにアートっぽく飾ってあるw)

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僕は毎日ペンキマンでした。

もう美容師かペンキマンかって言ったら完全にペンキマンでした。

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さて、だんだんこういうことをやり始めるとのめり込むのが僕のイイトコでもありワルイトコでもあります。

毎日のように営業が終わると遅くまでなんやかんやしておりました。

そんなある日、全くの思いつきでマッキーで世界地図を書いてみた。

鏡と椅子のある”世界エリア”にて。

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下書きもせずに一撃でやってみたら、あら意外といいじゃない。

そこにペンキを思うままに塗りたくってやりました。

最初は真っ黒にしたんだけど、なんかちがうなーと思ってテキトーに白いペンキをベタベタと。

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完成。

世界地図がある美容室ってなかなか素敵やん。

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総制作費たぶん200円位(筆代込)

こんな感じで日に日に改装は進んでいきました。

休みの日にセミナーで話した後に、わざわざ店まで戻って作業するのめり込み用。

材料置き場の木の板にウッドステインを。

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1000円ほどのステインがまた使えるんですよ。

イケてない黄色っぽい木の色を茶色くできちゃうんですよね。

これで500円とかで買ってきたイスも塗りました(リビングルーム)

さてさて、また別日のお話。

この日は楽天で買った鏡が届きました。

12000円だったけどたまってたポイント使ったので6000円で購入。

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ダンスレッスン用のやつらしく、かなりでかいです。

まずはこいつの鏡部分に新聞紙を貼り付け、額部分を黒く塗ってからクラックアップという塗料を。

そして乾かしてから白を重ねると。

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ヒビ割れるんですね。

このクラックアップという塗料が1500円くらいだったかな。

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島忠ホームズで買ってきたブロック塀180円を10個ほど重ね、長い板と組み合わせたところにその鏡を乗せてみました。

おお、なかなかいいじゃん。

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ちなみに後ろには窓があるのでそれを隠すためにデカイ鏡に。

鏡の上の変なのはただの紙袋です。

そいつにペンキを塗って、窓の隠れきらなかった部分をカバー。

0円。

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狙い通り、座ったら世界地図が見えます。

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このセット面コーナーで一番高いのは中野の島忠ホームズで買ったこの棚9800円です。

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その棚を買ったその日のうちに塗りたくってやりました。

同じくクラックアップを使いました。

ってことで、後々置いた植物なんかも含めるとセット面のところだけで20000円くらいかかったのかな〜。

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そしてこの頃から草を拾ってきては置き始めました。

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この木と土と瓶も拾ってきたやつです(笑)

うは、タダ(笑)

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余談ですが、この時拾ってきたやつが今大変なことになってます。

ジャン。

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雑草モリモリですwwwww

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拾ってきたコイツの成長が最近の楽しみです。

ガーデニングにハマるおばちゃんとかの気持ちが今はわかるww

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(2016年6月9日撮影)

2月が終わる頃には店もだんだんいい感じになってきました。

セット面がある程度作り終わったので、今度は本棚です。

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一個80円位のL字の金具と、一枚100円位の木の板を組み合わせ、小さい本棚を。

他には「ご自由にどうぞ」の長い板を壁につけたり、倉庫に眠っていた白いボックスをノコギリで三分割して壁に貼り付けました。

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本棚完成。

総制作費たぶん1000円とかww

本も全部古本屋とブックオフで仕入れたので100円〜500円です。

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The best of life!

もともとこの本棚の場所にはビールの瓶を並べておいてありました。

本棚作成にあたり邪魔なのでとりあえず鏡のところに避難させてみるとなんともしっくりきてしまったので、瓶はそのままそちらに置いとくことに。

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ついでに余ってた照明を使って足元を照らしてみたり。

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なんか洒落とるやんけ。

昔、一人暮らしをしていた僕の部屋はこんな感じでした。

間接照明と瓶。

女の子にモテたくてやってたのですが、すぐ散らかってゴミ屋敷みたいになるので効果はありませんでした。

ちなみにビールは頂いたものを飲んだ空き瓶なので0円。

照明はもともとこのサロンにあったものを使いました。

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3月頭のこと、ついに大仕事に取り掛かりました。

それはシャンプー台の後ろの壁を塗ること。

休日出勤です。

というか休日もなにもないけど・・・

まずは新聞紙とガムテープで天井や床をカバーします。

ガムテはダイソー様様様様で購入。

百均はマジ神です。

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広範囲を塗るため、コロコロを使い真っ黒に。

思ったよりもペンキは使いませんでした。

手はもちろん真っ黒に。

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ペンキ1200円。

コロコロ700円。

ガムテ100円。

新聞紙0円。

安いもんですわ。

ちなみにめっちゃよく言われるんだけど、赤いカーディガンは

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この時のものとは違いますからね笑

新しく高円寺で買ったやつです。

赤いカーディガンが好きなんです。

はい、というわけで長くなったので前編はここで終わりにします。

金額を書いていきましたが、見てもらったとおり全然お金かかってません。

その代わりクオリティが微妙かというと、自分ではそこまで下手くそだとも思ってません。

日曜大工的なのとか全くやったことないし興味もなかったけど、やってみると意外と何とかなるし何よりやってて面白いです。

すでに出来上がった美容室でも、なにか一つでも新しい物を自分の手で作ってみるときっと愛着がわきます。

作り方などは詳しく書いていませんが、そういうのにもし興味あればお店に来てもらえたら説明します。

それでは、後半に続く!

 

後半↓

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