僕は美容師をやめたかった
かつてサラリーマン美容師をやめて世界へと旅立ち、世界各地で出会った人の髪を切るなんてことをやった。 多くの人は僕のことを美容師だと思っていたはずだし、自分でも美容師だと名乗ってはいたものの、やっていることは美容師のそれと…
かつてサラリーマン美容師をやめて世界へと旅立ち、世界各地で出会った人の髪を切るなんてことをやった。 多くの人は僕のことを美容師だと思っていたはずだし、自分でも美容師だと名乗ってはいたものの、やっていることは美容師のそれと…
“私たちは、いわば二回この世に生まれる。一回目は存在するために、二回目は生きるために” 最近ベトナムに来て特にすごくそういう風に思うようになった。 夜寝て朝起きるたびに考えが少しずつ変わっていく。…
日本を出て5日、まだ5日だがそれなりに思うことはある。 なんせ4年ぶりの世界である。 感覚を忘れてしまっているかと思ったけど意外にそんなことはなかった。 染み付いた勘のようなものはちゃんと働くが、以前よりもさらに自分自身…
旅をなんと定義するかは人それぞれである。 有名観光地を巡る旅、自然を感じる旅。 僕が定義している旅とは基本的には人との出会いを求めるものということだ。 どの国へ行っても、どの街へ行っても、誰も僕のことを知らない。 異国の…
昔ブログに「自分探しの旅とかないやろwwアホちゃうww」とか書いたことがある。 正直なことを言うと、どちらかというと自分探しの旅という表現は今の心境にはあっているような気がしているから不思議だ。 ただ自分探しの旅なんてわ…
昔ベトナムのとある小さな町にしばらく滞在していたときに、街中を歩きつくして探し出した最安かと思われるテーブルが設置してある屋台で飲んでいた。 しばらくすると酔っ払い3人組に話しかけられた。 そのうちの1人は前歯が抜けてい…
僕たちが出会ったのはお互いが20代の頃だった。 世界一周の旅に出て数カ月後におじいちゃんが亡くなったとインドで知らせを受け取り、正直悩んだが帰国することにした。 インドから帰国した僕はお葬式への参列を済ませてすぐに東京へ…
川の流れのように流れゆく自然にただ身を任せ、旅をすることに憧れたときもあった。 「風に吹かれてあの国まで」 ずっと続く道を歩いているとき、国から国へまたぐとき、遠くへ向かうバスに揺られているとき、そんなときにふと頭をよぎ…
人は何らかの現象が起こるとそこに対して「なんだろう?」と疑問を持ったりするわけだけど、そうしないために現象には名前がついたりする。 例えばお化けなんかもそうで、不思議でおそろしい現象が起こるそれをお化けのせいにしたくなる…
いろいろ食にまつわる仕事をしていて、食について僕自身もずっと勉強してきた。 そもそも料理が好きだってのもある。 店で提供する食事のレシピを作ったり、販売する調味料を作ったりする中で食材や素材それぞれの成分や効能といったも…